コーチは、一人の人間として尊敬と共感を得られる人でなければ務まりません。
私はこれまでたくさんのコーチと関わってきましたが、人としてお手本になるようなコーチに出会うことは滅多にありません。
これは由々しき事態です。
もちろんコーチも人間ですから完璧ではありません。
しかし、お客様にコーチに選んでもらうためには、日々人間性を高め、魅力的な人間になる必要があります。
そこで今回は、私自身への戒めの意味も含め、人間性を高める8つのポイントについて詳しくご紹介します。
ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。
1. 自尊心を育む
人間性を高めるには、まず自尊心を育むことが必要不可欠です。
自分を大切にし、自分を信じられる心がなければ、他人を大切にすることも、他人を信じることもできません。
自尊心を育むコツ
- 自分との約束を守る:やると決めたことはどんな小さなことでもやり遂げる
- 自分の強みを理解する:自分の得意な能力を磨くことで自信をつける
- 褒められたら素直の受け止める:良い評価は素直に受け取り成長の糧にする
- 小さな成功体験を積み重ねる:大きな成功は日々の小さな成功の積み重ねであると信じる
- 自分の基準で物事決める:他人の基準ではなく、自分の基準で生きる自由を手に入れる
2. 言動に一貫性を持たせる
一貫性のない言動はあなたの人間性を下げてしまいます。
コーチは有言実行を自ら示し、お客様に対して実直な姿勢を見せなければ、信用を得るはできません。
時々自分のことを棚に上げて上から目線で人に人生を説いている人を見かけますが、何の説得力もありません。
また、机上の空論を語るだけの人もいますが、これも説得力に欠けるので信用を得ることはできません。
人に一丁前のことが言えるのは、自分自身が実際に戦って手に入れた生きた知恵だけです。
どんな小さなことであっても言動に一貫性を持たせましょう。
3. 違いを敢えて取り入れる
人間性を高めるためには、物事を大きく捉える視点が必要不可欠です。
我々の価値観や信念は、普段無意識で働いているので、どうしても偏った視点で物事を捉えています。
この小さな枠の中から抜け出すのに効果的なのが、自分と正反対の人や物事と関わることです。
違いを受け入れることで柔軟性が身に付き、物事を大きく捉える視点を養うことができます。
例えば、
- 自分とは違うバックボーンを持つ人(性別・世代・国籍など)とコミュニケーションする
- 自分が嫌いな人|苦手な人とコミュニケーションする
- 普段見ないジャンルの映画(例えば、典型的なラブストーリーなど)を見る
など、違いを積極的に取り入れることで、新しい自分を発見することができます。
4. モデルとなる人を見つける
人間性を高める最も簡単な方法は、人間性の高い人をモデリングすることです。
あなたの周りや、これまで出会った人、あるいは著名人など、モデルになる人を探してみましょう。
人から愛されるには、愛される理由がるはずです。
彼らのものの見方や捉え方を観察し、愛されキャラを目指しましょう。
5. 余計な一言は言わない
口は災いの元と言いますが、たった一言のために人生を狂わしてしまう人がたくさんいます。
言わなくていいことをつい口にしてしまうのは、本人に自覚がないこともあるので尚更注意が必要です。
また、口頭に限らず、メール、ブログ、SNSなど、文章やメッセージを書く時にも同じことが言えるので注意しましょう。
言葉で失敗しないコツ
- ゆっくり話すことを心掛ける
- 沈黙を恐れない
- 関係性を考慮する
- 場の空気を読む
- 相手の立場に立つ
- 文章やメッセージの場合は送信や投稿する前にもう一度文章を読み返す
6. 失敗から学ぶ姿勢を持つ
人生は失敗の連続です。
しかし、それを失敗と捉えるか、それとも知恵に変えるか、経験の活かし方次第でその後の人生は大きく変わります。
何事からも学ぶ姿勢を持てば、あなたの周りには成長の糧で溢れています。
たくさん失敗し、それを克服してきた人ほど、コーチになるべき人間性を持ち合わせた人なのではないでしょうか。
7. 謙虚になる
謙虚でなければコーチになれないと言っても過言ではありません。
謙虚な姿勢は、人を理解する、人から学ぶ、人を尊敬する、人を認める、人に感謝する、人を愛するなど、人と良質な関係を築くためになくてはならないものです。
謙虚になるには何事にも素直な心で向き合うことです。
例えば、素直に教えを請う、素直に人の意見に耳を傾けるなど、素直に心を開くことができれば、周りの人からもその直向きな姿勢を評価されます。
8. 感情をコントロールする
人生を効果的にするためには、感情を上手くコントロールすることが重要です。
人は感情に飲み込まれた時、物事を客観的に捉えることができず、自分を見失ってしまいます。
また自分だけではなく、周りの人のモティベーションやパフォーマンスを下げてしまうこともあります。
人間ですから常に冷静でいることは難しいかも知れませんが、感情を上手くコントロールする癖をつけることは可能です。
感情をコントロールするコツ
- 普段からストレス度合いを把握し大事になる前に対処する
- 感情的になった時のガイドラインを予め作っておく
- 感情がどこから来ているのか本質にフォーカスする
- 深呼吸して呼吸を整える
- 時間をあける
- 一人になる
以上を参考に、自分の感情と上手く付き合うコツを身につけましょう。
まとめ
さていかがだったでしょうか?
コーチは人間性が問われる職業です。
人をコーチする立場として、人間性を高める努力をすることは責務です。
コーチのあなたにとって、今更「人間性」についての講釈など必要ないかも知れませんが、これを機に自分の人間性について見直すきっかけにしていただければと思います。
今回の記事があなたのお役に立てることを願っております。
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