私はこれまでコーチングを通してたくさんの人のビジネスや人生の問題に関わってきました。
その経験から「人生において一番重要なことは何か?」と聞かれたら、私は決まってこう答えています。
自分のことを好きになるような生き方をすること。
あなたは胸を張って自分が好きと言えますか?
ビジネスも、人間関係も、夢も、健康も、お金も、すべて自分が好きでなければ上手くいきません。
むしろ、自分が好きであれば人生における大半のことは前向きに捉えることができます。
そこで今回は、現役のプロコーチである私が自ら実践する自分を好きになるセルフコーチングをご紹介します。
本当に効果絶大なので、ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。
1. 常に正しい問いを自分に問う
私がコーチングを学んで得た一番の成果は、常に自分に正しい質問を問えるようになったことです。
正しい質問とはどんな質問なのか?
それは、自分を理想の状態へと導く質問のことです。
例えば、何か問題に直面した場合、私は自動的にこの質問を自分に問います。
「何があれば上手くいくだろう?」
何てことない質問に思うかも知れませんが、この質問の優れているところは「上手くいく答え」しか導き出さないことです。
逆に、「なぜ上手くいかなかったのだろう?」と質問したらどうなるでしょう?
その答えは「上手くいかなかった理由」しか出てきません。
両者はどちらも結果を変えるために問う質問ですが、決定的な違いは前者は「解決(未来)」にフォーカスし、後者は「問題(過去)」にフォーカスしていることです。
状況によっては問題や原因を探ることは必要ですが、多くの場合、解決にフォーカスする質問をする方が圧倒的に有効です。
なぜなら、過去は清算することができないけれど、未来は構築することができるからです。
人生の質は自分に問う質問の質で決まるとよく言われていますが正にその通りです。
「何を学べば今よりも成長できるだろう?」
「自分をもっと好きになるには何が必要だろう?」
「夢を達成するために今日しかできないことは何だろう?」
自分にとって正しい質問を問いましょう。
そうすれば、あなたの人生は驚くほど効果的になります。
2. 素直になる
人生をシンプルにするために必要なものは何だと思いますか?
それは、「素直さ」に尽きるのではないでしょうか。
自分に対して、人に対して、仕事に対して、人生に対して、素直な心を開くことができれば、複雑な問題は簡単に解決できます。
逆に頑なになればなるほど物事は複雑になり、余計な時間やエネルギーを費やすことになります。
例えば、人間関係の問題なら、自分に非があることを認め、素直に謝罪することができれば問題は一気に解決へ前進するでしょう。
仕事の問題なら、分からないことがあれば、たとえ部下であっても素直に教えを乞うことができれば、遠回りせずにすぐに答えを見つけることができるでしょう。
これらの例からも分かるように、素直になるためには無駄なプライドを捨てることです。
「それができるなら苦労しないよ・・」という声が聞こえてきそうですが、プライドを捨てるコツは「負けて勝つ」という考えを持つことです。
我々はプライドを捨てることは負けだと思い込んでいます。
しかし、思い返してみて下さい。
あなたはこれまでの人生で、無駄なプライドを守ったせいでどれだけの可能性を逃し、その結果負けてきたでしょう?
プライドを捨てることは負けではありません。
プライドを捨てることは勝つために必要な選択肢を得ることなのです。
また、プライドを捨て素直になると、周りの人から「潔い人」、「勇気のある人」と好意的に受け取られることが多くあります。
物事が複雑になりそうな時こそプライドを捨て素直になりましょう。
そうすれば、あなたは今よりももっとシンプルに得たい結果を得ることができます。
3. 自分には選択する権利がある
あなたは自分の基準で生きていますか?
生き辛さを感じるのは、自分の外側にある基準に縛られて生きているからです。
「本当はこうしたいけど、周りに変に思われるんじゃないだろうか・・」
このような考えがあなたの自由を奪っているのです。
平均、標準、普通、一般的など、世の中の基準に合わせることは無難で楽かも知れませんが、それはあなたの人生を生きていません。
他人や世の中が決めた基準に従って生きる必要などありません。
もしあなたがピンクのドレスを着たいのなら、堂々とピンクのドレスを着れば良いのです。
いきなり大きなことは無理でも、小さなことなら選択できるはずです。
例えば、友達とご飯に行く時、「イタリアンとお寿司どっちが食べたい?」と聞かれたら、普段なら「あなたに合わせるからどっちでも良いよ」と答えているところを、自分が食べたい物を選択してみる。
急な誘いに普段なら乗り気じゃなくても仕方なく付き合っていたところを、「今日は家でゆっくりしたいからやめておく」とはっきり断ってみる。
Amazonで商品の購入を迷う時、普段ならレビュ―に一喜一憂しているところを、自分の直観を信じて商品を購入してみる。
普段の生活の中にあるたくさんの小さな選択肢を、他人に委ねるのではなく自分で選択する習慣をつけましょう。
自分で選択することは、すべての責任を自分自身が背負うことになりますが、それが真の自由の在り方です。
あなたは自分の人生を選択できる権利を持っています。
「○○だから良い」という考えを捨て、「自分が良い」と思うから選択するという考えを持ちましょう。
そうすれば、あなたの人生はもっと自由で可能性に満ちたものになります。
4. もう一人の自分と仲良くなる
人生を効果的にするために最も重要なことは、自分への信頼を高めることです。
自分への信頼を高めるとは、言い換えれば自分の中にいるもう一人の自分と仲良くなるということです。
もう一人の自分と仲良くなると、人生のあらゆる場面であなたの力になってくれます。
ではどうすればもう一人の自分と仲良くなることができるのでしょうか?
それは、自分との約束を守ることです。
人は他人との約束は守るのに、自分との約束は簡単に破ってしまいます。
例えば、年始の目標に、「今年こそダイエットを成功させるぞ!」と決める人はたくさんいますが、1週間も経たない内にそれはなかったことになり、あっという間に1年が経ってしまいます。
「たかがダイエットの話じゃないか・・」とあなたは思うかも知れませんが、微量の毒も積もり積もればいずれ致死量に達します。
自分との約束を破り続け、自分への信頼を裏切っている人にはもう一人の自分は味方してくれません。
「またどうせ途中で諦めてしまうからやっても無駄だ・・」と、あなたからヤル気を奪ってしまいます。
一方自分との約束を守り、自分への信頼が高い人にはもう一人の自分は全力であなたを後押ししてくれます。
「大丈夫、今回も必ずやり遂げることができるはずだ!」と、あなたに諦めない力を与えてくれるのです。
実は、これらは我々が毎日無意識に行っている内部対話(自分との対話)です。
人は一日の内に約3万回以上もの内部対話を行ってると言われ、我々の人生に大きな影響を与えています。
実は、この内部対話の相手こそ「もう一人の自分」なのです。
もう一人の自分と仲良くしなければ、あなたは毎日ネガティブな会話を行うことになります。
それを想像しただけでもあなたの人生へのダメージは計り知れません。
今日からでも決して遅くはありません。
やると決めたことはどんな小さなことでも構わないので必ずやり遂げましょう。
そうすれば、あなたはもう一人の自分という最強のパートナーを味方につけることができます。
5. 人生は不公平であることを受け入れる
あなたはこれまで幾度となく人生の試練にぶち当たってきたのではないでしょうか。
その度に、「なぜ自分だけがこんな目に合うんだ・・」と自分の運命を呪ってきたかも知れません。
中には未だ事実を受け入れられず、過去に囚われたまま時間とエネルギーを奪われ続けている人がいるかも知れません。
しかし、起こってしまった出来事は変えることはできません。
それは、地面に落として粉々に割れたグラスを元に戻すことができないのと同じことです。
自分の意志の力ではどうすることもできないことは、潔く諦める勇気を持つことが必要です。
ここで言う諦めるとは、決してネガティブな意味ではありません。
自分の人生を取り戻すために正しいフォーカスを行うという意味です。
起きてしまった出来事に対して我々ができることがあるとすれば、それはその出来事から学ぶことです。
なぜ学ぶのか?
そこに「希望」があるからです。
どんなに辛く厳しい現実が立ちはだかったとしても、そこから学ぶことで希望を見出すことはできます。
「あの出来事があったからこそ今の自分がある・・」そう堂々と胸を張ることができるのは、試練や困難から大切なことを学び、それを自分の人生に活かせたからです。
人生はくそったれだ!と勇気を持って受け入れましょう。
そうすれば、どんな出来事もあなたを成長させてくれるギフトになります。
6. アウェイな環境に身を置く
環境が人を変えると言いますが、これは環境が変わると自然と見えるもの聞えこえるもの感じるものがこれまでと変わるからです。
もしあなたが自分自身を成長させたいと考えているのなら、アウェイな環境に身を置くことです。
ここで言うアウェイな環境とは、予測不能な未知の世界のことです。
アウェイな環境は、これまで通りのやり方では通用しないため、新しい知識や能力を身に付ける必要があります。
この新しい学びやチャレンジこそが、あなたが成長するために欠かせない可能性になります。
ホームに居続けることは勝手知ったる楽な環境かも知れませんが、それ以上の成長は望めません。
それでも多くの人がホームに居続けるのは、単に居心地が良いというだけではなく、失敗することを恐れているからです。
しかし、それでは籠の中の鳥と同じです。
常に食べ物にありつけ、雨風をしのげ、外敵から狙われることはありませんが、窓から見える遠い空を眺めることしかできません。
先日とあるニュースサイトで興味深い記事が紹介されていました。
高齢者の方を対象に、「これまでの人生で後悔していることは何か?」という調査を行った結果、7割の方が「人生でチャレンジしなかったことを後悔している」と答えたそうです。
結果はどうなっていたか分からないけれど、自分にはチャレンジできる選択肢があったのに、無難な道を選んできたことを後悔しているというのです。
あなたはこれを他人事だと思いますか?
取り返しがつかなくなる前に、ほんの少しの勇気を出して安全地帯から一歩外へ飛び出してみましょう。
そうすれば、自分にはたくさんの可能性があるということに気付くはずです。
まとめ
さていかがだったでしょうか?
自分を好きになることは、自分の人生を生きることです。
自由とは選択と結果のすべての責任を自分自身が負う必要がありますが、それこそが自分の人生を生きている証なのではないでしょうか。
今回の記事があなたのお役に立てることを願っております。
コメント