「コーチングは意味ない」という声を最近よく耳にします。
その証拠に、Googleサジェスト(Googleで多く検索されているキーワード)に「コーチング意味ない」というキーワードが表示されるほどです。
それ以外にも、コーチングに関連するキーワードは酷評が本当に目立ちます。
なぜこんなことが起きているのでしょうか?
本当にコーチングは意味ないものなのでしょうか?
そこで今回は、コーチングは意味がないと感じてしまう原因を追求したいと思います。
コーチや、これからコーチになりたい人、またコーチングを受けたいと思っている人にとって非常に興味深い内容になっています。
ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。
コーチングが意味ないと感じる理由とは?
コーチングを受けてコーチングは意味ないと感じてしまう人がいます。
その一方で、コーチングによってビジネスや人生に大きな成果をもたらす人もいます。
この差は一体何なのでしょうか?
その答えは単純です。
それは、正しいコーチングを受けたか否かの違いです。
正しいコーチングを受ければ十分な成果は得られますが、間違ったコーチングを受けてしまうと成果を生むことができず、結果的に「コーチング意味ない」ということになってしまうのです。
では両者の違いをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
正しいコーチングとは?
正しいコーチングを受ければ、コーチングは意味ないと感じることは絶対にありません。
それはコーチの言い分だろうと思われるかも知れませんが、私には断言できます。
なぜそこまで自信たっぷりに言い切れるのか?
それには以下の根拠があるからです。
コーチングは事前に取り決めを交わす
コーチングを行う時は、事前にコーチングの概要、コーチの役割、クライアントの役割をしっかり理解してもらい、同意を得てから行われる。
コーチングはクライアント主体で行われる
コーチングで決める内容(コーチングで得たい成果やそのための行動計画など)は、すべてクライアントが納得して行う。
成果に対する柔軟な視点と取り組み
クライアントが成果が出せていない場合には、コーチはクライアントに新たな視点を持たせ、やり方や考え方を変えるように促し、クライアントも積極的に行動変容を行う。
揺るぎないパートナーシップ
コーチはクライアントと揺るぎない信頼関係を築き、成果が出るまで継続的にサポートしていくことをクライアントに約束し、クライアントもそれを望んでいる。
以上のように、正しいコーチングが行われると、「コーチングは意味ない」ということにはなりません。
「コーチングは意味ない」と感じてしまうコーチングとは?
「コーチングは意味ない」と感じてしまうコーチングとは一体どんなコーチングなのでしょうか?
取り決めを交わさなかった
コーチングは事前に取り決めを交わします。
取り決めとは主に以下の通りです。
- コーチングの概要
- コーチの役割
- クライアントの役割
など、コーチングを効果的に進めてい行く上での取り決めをしっかり交わします。
これにより、クライアントがコーチングについて理解深め、自らの責任によってコーチングを受けることができるため、取り組むモティベーションも高くなるので、よりコーチングの効果は高くなります。
しかし、取り決めを交わさずにコーチングを始めてしまうと、様々な弊害が生じます。
特にコーチングをはじめて受ける人は、コーチングのことをまったく理解できていません。
この状態でコーチングを始めてしまうと、「コーチはただ話を聴いて質問してくるだけで何もしてくれない・・自分で問題を解決しなければならないのならコーチングは意味ない。」ということになってしまうのです。
コーチングで解決できないテーマを扱った
コーチングは万能ではありません。
むしろ、機能する領域は非常に限定的です。
このことを理解できていないコーチが多い。
中には、コーチングは「誰でも」「どんなことでも」解決できると謳っているコーチもいるので、クライアントは誤解してしまうのです。
この問題の責任はすべてコーチにあります。
本来ならコーチングを行う前のヒアリングで、クライアントが解決したいテーマがコーチングで解決できるものかどうかを見極めなければなりません。
以下をご覧ください。
コーチングが機能するのは、オレンジの枠で囲った「重要だが緊急ではない」テーマです。
「重要かつ緊急である」テーマは、今すぐに解決策が必要なので、コーチングではなくティーチングが必要です。
コーチと相性が合わなかった
コーチとの相性が合わなければ、どれだけ素晴らしいコーチングが行われたとしても効果は得られません。
コーチングは信頼関係がすべてです。
信頼関係なしにコーチングの成功はあり得ません。
私自身100名以上のコーチからコーチングを受けてきましたが、相性が合う合わないでコーチングの効果はこれほどまでに違うのかと目の当たりにしてきました。
コーチとの相性の良し悪しは、人それぞれ感じ方や捉え方は違うので一概には言えませんが、私自身、そしてコーチングを受けた人の声を拾うと、相性が合わないと感じるのは以下のことが挙げられます。
- 上から目線
- 馴れ馴れしい
- 威圧的
- 媚びてくる
- 話を聴かず自分のことばかり話す
- 自分の基準を押し付けてくる
- 価値観が合わない
など、これでは信頼関係を結ぶことはできません。
実力のないコーチからコーチングを受けた
これに関しては何も言うことはありません。
ただただ実力のないコーチからコーチングを受けたせいで、コーチングの効果を得られなかったのです。
ここだけの話ですが、コーチやコーチング学んでいる人の90%以上は、十分な実力を身に付けていません。
「資格を取得しているのに?」と思うかも知れませんが、資格を取得している=良質なコーチングができるとは限らないのです。
なぜなら、ほとんどのコーチが実力を身に付けるための実践経験を十分に積んでいないからです。
資格のレベルによってはコーチとしての実績や経験値がなければ取得できないものもありますが、一般的な認定資格は実力がなくても簡単に取得できてしまうのです。
なんちゃってコーチからコーチングを受けた
近年コーチングがネット上で酷評されている最大の原因は、コーチングが乱雑に扱われ、安売りされているからです。
例えば、「コーチングの認定資格が短期間で取得できる」と謳うコーチングスクールが増えたこと。
あるいは、「コーチングで誰でも簡単に月100万稼げる」という誇大広告を真に受けて、安易にコーチになる人が増えたこと。
このような環境がなんちゃってコーチを大量に生み続けています。
彼らは十分なトレーニングを積んでおらず、粗悪なコーチングしか提供できないので、彼らのコーチングを受けた人はコーチングに対して懐疑的になります。
そのフラストレーションが、冒頭にあるような「コーチング意味ない・・」という評価としてネット上に拡散されているのです。
仕方なくコーチングを受けた
コーチングは自分の意志で受けなければ効果を得ることはできません。
仕方なくコーチングを受ける人なんているのか?と思うかもしれませんが、実はたくさんいます。
例えば、上司から半ば強制的にコーチングを受けるとか、知り合いから頼まれて仕方なくコーチング受けるなどがそうです。
また、これも非常に多いのですが、コーチングの資格を取得・更新するために、指定されたコーチからコーチングを受けなければならない時です。
このように、自分の意志ではなく仕方なく受けたコーチングからは成果を得ることはできません。
正しいコーチングを受けるためのポイント
ここまでの解説でも分かるように、コーチングで高い成果を得るためには、正しいコーチングを受けることが必要不可欠です。
そこで、正しいコーチングを受けるためのポイントを以下にまとめたので、コーチングを受ける際は必ずチェックして下さい。
- コーチの人となり(価値観や考え方など)に共感できる
- コーチをプロフェッショナルとして信用・信頼できる
- コーチングがどういうものか理解している
- 体験コーチングを受けてみる
- コーチングを受ける前に疑問や不安がある場合はコーチに問い合わせる
- コーチングを受ける前にコーチと取り決めを交わして納得する
- 自分が得たいサポートを得ることができるコーチを選ぶ
- 自らの意志でコーチングを受けたいと強く感じている
- コーチングは自分にとって価値のある投資であると考えている
以上の項目がすべてクリアできれば、正しいコーチングを受けることができるはずです。
自分に合うコーチの選び方については以下の記事でより詳しく解説しています。

まとめ
さていかがだったでしょうか?
コーチングを受けてコーチングは意味ないと感じてしまう原因は、コーチの力量に問題があることがほとんどです。
コーチに問題があるわけですが、コーチングを受ける側にもコーチを選んだ責任があります。
数ある中から優秀なコーチを見つけるのは至難の業かも知れませんが、自分に合うコーチを見つけ、正しいコーチングを受けることができれば、あなたは素晴らしい成果を得ることができます。
ぜひ今回の記事を参考に、正しいコーチングを受けられることを願っております。
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